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たことも事実であろう。しかし、この厳しい問いに、「その通りです」と断言できるほどの、きれいな人生を送ってきたとは到底言えまい。かといって、馬鹿正直に答えて、もし母さんに会えなくなったらどうしよう。健太郎は考え込んでしまった。少し間をおいてから健太郎は答えた。びであり幸福なのだ。そのような心境に立ち至り、かかる本物の人物となって社会と大衆に奉仕することができれば、人は心からの生き甲斐を感じ他人を裏切ることなく、恨まれることもない、そうした人生を送ってき「飯塚毅先生は言われました。『世のため人のため、つまり会計人なら、職員や関与先、社会のために精進努力の生活に徹すること、それがそのまま自利すなわち本当の自分の喜    4

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