れを業績低迷にあえぐ中小企業に示すことで︑多くの中小企業の元気を再び取り戻すことができると期待しています︒しかし︑経営資源は多岐にわたるため︑戦略やマーケティングなどにまで広げれば︑個別企業によってばらつきが生じる可能性もあり︑本報告書では業種・業態によらない普遍的な要素としての﹁経営理念﹂﹁人づくり﹂そして﹁組織風土﹂の三つに絞り﹁その違い﹂をまとめてみることにしたわけです︒なお︑本報告書では︑﹁活力ある中小企業﹂の基準を﹁直近一〇年間で売上高経常利益率がおおむね六%以上の中小企業製造業︵注︶﹂とし︑赤字基調企業と対比することで顕著な特徴を見いだそうとしました︒また︑﹁活力ある中小企業﹂一八社に対し︑個別ヒアリングを行い︑その特徴をさらに詳細に把握・分析いたしました︒その結果︑次の七つのポイントが導き出されました︒︵注︶二十一年度の調査対象は製造業に限定していますが︑他業種を調査対象にした二十二年度も同様の傾向が出ています︒はじめに7
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