それでは︑経営者個人は正しい人生哲学︱これは︑人生の目的と言い換えてもいいでし■う︱をいかにつかんでいくべきなのでし■うか︒ブッダが亡くなるときに︑弟子のひとりのアーナンダの﹁これから何を頼ればよいのでし■うか!﹂との問いに対し︑ブッダは︑﹁自分を頼め︑法をよりどころにせよ︒﹂と言ったそうです︒これが﹁自灯明・法灯明﹂の話ですが︑﹁自分の中には︑汲くめども尽きない︑こんこんと湧わき出ずる泉があるのだよ︒その水脈を掘り当てることだ︒それこそが大いなる力になるのだ︒また︑私が説いた法が正しく生きる道しるべになるのだよ︒﹂ということです︒思うに︑人間は︑生まれる時に一つの目的を設定してくるものです︒それは﹁幸福に生きること﹂ですが︑﹁幸福﹂とは︑単なる金銭や物質的欲望を満たしたり︑地位や名誉を4.人生の目的はどこにあるのか28
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