いんしつろくゃが﹁自分が源﹂という意識があれば︑失敗から反省し︑学ぶことで成長の糧になります︒そのですから︑もし︑このフィルターである人生観そのものが歪ゆんでいれば︑意思決定の結果も行動も歪められ︑その結果も歪められてしまうのです︒大本を正さずして︑善き結果を得ることはまず不可能なのです︒何事にも斜しに構える人がいます︒他の人の意見を正面から受け止めることができないでいます︒しかし︑こういう人に限って︑あまり成果は出せないようです︒なぜなら︑物事の成果︑特に組織上の成果は︑一人で獲得するものではなく︑皆で力を合わせて獲得するものだからです︒斜に構え︑批判的に見る人は︑人からも同様にされ︵これを﹁作用反作用の法則﹂と言います︒︶︑結果として協力が得られにくいからです︒また︑自分の失敗を他人や経済・社会環境のせいにする人は伸びないとよくいわれます︒してそれは︑小さな成功からの学びよりはるかに大きな学びとなるものです︒しかし逆に︑前述したようなすべてを他人のせいにする態度を取っていては︑学びもなく︑成長もない︒謙虚に反省ができないからです︒中国の古典 葉がありますが︑謙虚に日々努力していなければ幸せになれないとの戒めでもあります︒に﹁惟ただ謙のみ福を受く﹂との言第1章 現代の中小企業経営者に不可欠なのは「哲学」と「戦略」だ!25
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