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まだ余裕があります︒逆に好況時に節税と称して無駄遣いをした企業ほど苦しんでいるのも事実です︒農業でも凶作にならなければ反省しづらいのと同様に︑企業経営でも大不況にならなければ経営者も反省しにくいのです︒この意味で︑この不況は︑﹁今までのやり方では社会に通用しない︑社会にお役に立つためにはどうすればいいか﹂と素直に反省し︑来るべき︑この不況という暗いトンネルを抜けた社会を想像する天からの恵みの時と位置づけるのが正しいようです︒松下幸之助の言葉のように﹁不況もまた良し﹂です︒経営者にはこのような心の余裕が求められているのです︒ここ数年で︑来るべき社会に活躍する企業のあり方を見据え︑その確立に着手した企業からこの苦境を脱出していくはずです︒第1章 現代の中小企業経営者に不可欠なのは「哲学」と「戦略」だ!23

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