し提示すべきなのです︒なお︑ここで分析力の重要性を記しましたが︑これに加え︑物事の本質を瞬間的に把握する直観力も重要です︒経営者にとっては︑全体を統合して判断する必要性から︑今後ますます直観力が必要とされる場面が生じるものと思われます︒次に︑﹁哲学﹂です︒哲学はノウハウとして伝達するのが難しいのですが︑端的に言えば︑﹁学習や経験等から導き出された人生観・経営観﹂であるといえます︒これがあることで︑ぶれずに経営ができるのです︒もっと平たく︑﹁何のためにわが社はあるのか﹂と言い換えてもさしつかえないでし■う︒それがないということは企業経営の﹁原理原則﹂がないということ︑つまり根なし草になっていることを意味します︒また︑原理原則があったとしても︑それ自体が誤っていたら︑いくら努力をしても決して成果は得られません︒少々長くなりますが︑下館藩の家老が二宮尊徳に仕法︵村興し︶の依頼に行った時の問答を紹介(ii)しまし■う︒20
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