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株式会社などの営利法人ではなく、非営利法人を選択するということはどのようなことを意味するのでしょうか。「公益社団法人や公益財団法人、認定NPO法人になることで寄付金控除を受けられるようになる」「法人税が収益事業課税になり、会費や寄付金には原則として課税されない」などの税制上の違いはありますが、事業収益だけで成り立っている非営利法人にとっては営利法人と行っていることに大きな違いはないケースもあります。例えば、介護保険事業などは、営利法人でも非営利法人でも行われています。こうしたケースにおいて、非営利法人を選択するということにどのような意味があるのでしょうか。非営利法人を選択するということは、私的な利益を目的としないことを公に表明するということです。非営利法人を選ぶことにより、周囲に志が伝わりやすくなり、賛同者が得られやすくなる側面があります。一方で、非営利法人は賛同者を得る必要があることから、手間がかかり、営利法人よりも事業の自由度が低くなる側面もあります。また、配当を受けることはできず、法人の持分は誰のものでもないため、「とにかく稼ぎたい」という人には不向きです。非営利法人は、利益を分配することを目的とするのではなく、利益を次の活動のために使うことが目的なので、非営利法人を見るにあたっては、定款や事業報告、ホームページなどから、その法人が何を目指しているのか、どんな成果を上げているのかを知ることが重要です。・事業活動によって得た利益を構成員に分配することを目的とする。・株主等にその法人に対する持分がある。(例)株式会社、合同会社、合名会社、合資会社 など・利益を上げることは構わない。・得た利益を構成員に分配せず、次の活動のために使用することを目的とする。・法人は誰のものでもない(持分者がいない)。(例)NPO法人、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人、社会福祉法人、学校法人 など003図1.1 営利法人と非営利法人の違い3.非営利法人を選択するということ営利法人非営利法人

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