TKC出版のミッションは、日々真面目に頑張る全国77万の中小企業と1万名の税理士を、さまざまな媒体に宿る「ことば」の力でサポートし、誠実な社会づくりに貢献していくこと。経営理念「自利トハ利他ヲイフ」(「他のために徹底的に奉仕することが自分のためとなる」の意)に基づき、税務・会計・経営・人生哲学等に関する書籍や映像コンテンツを出版・制作しています。
TKC出版の主な制作物である、月刊誌と書籍・テキスト類が
完成するまでの制作フローを簡単にご紹介します。
月刊誌は、毎月1回発行する制作物です。毎月、ほぼ決まったサイクルで制作が進みます。
当社のメイン顧客である税理士が、クライアントの企業経営者等に情報提供するための月刊誌です。
『事務所通信』『経営者の四季』『ビジネスワンポイントニュース』等があり、主力商品である『事務所通信』は経営に役立つ税務・会計・労務関係のトピックを掲載し、毎号30万部以上を発行しています。
全国1万名超の税理士で組織する、「TKC全国会」のPR誌です。約35,000部発行しており、政界・官界・学界・経済界等にも配布されています。
中小企業支援に向けたTKC全国会の活動やTKC全国会所属の税理士(TKC会員)の取り組みなどをメインに伝えています。
書籍・テキスト類は、通常3カ月以上の制作期間を経て完成します。ここでは、毎年改訂される税制改正に関する書籍をモデルに制作の流れをご紹介します。
税理士向け、会計事務所のスタッフ向け、経営者向け等、さまざまな研修用のテキストを発行しています。
書籍と同様に、扱うテーマは税務・会計・経営が中心です。
主に税務・会計・経営のジャンルやシステム解説の書籍を発行しています。
読者対象が限定されるものなど、一般書店で市販していないもの(会員組織内でのみ販売)もあります。
テーマや必要性に応じて、印刷物だけではなく、映像も制作するケースがあります。
DVDでの販売のほか、オンデマンド映像として配信する形での提供も増えています。
主に税金の話をテーマに、Q&A形式で一般の方にもわかりやすく解説した20~40ページ程度の冊子です。
会計事務所から顧問先等への情報提供にご活用いただいています。
「TKC出版が作っている月刊誌や書籍、どこで売ってるの? 見たことない……」と思われた方も多いでしょう。
それもそのはず、一部の書籍は街の書店やオンライン書店でも販売していますが、TKC出版のメイン顧客は、①全国1万名の税理士と、②税理士のクライアントである全国77万の中小企業。一般の方に広く受け入れてもらう制作物ではなく、税理士と中小企業をサポートするのに役立つ「税務・会計・経営」分野の月刊誌・書籍等の編集を手掛けているのが、私たちTKC出版です。ここまでマーケットを絞っているのは、出版社としてはちょっと珍しいかもしれません。
毎年行われる税制改正や法改正をはじめ、社会・経済の変化にスピーディーに対応し、メイン顧客である税理士と中小企業に「いま必要な情報」を整理し、「ことば」の付加価値を高めた月刊誌・書籍等をお届けする――それがTKC出版のアイデンティティです。
同じ「編集」と呼ばれる仕事でも、会社によってその内容はさまざまです。TKC出版の社内でも担当する制作物によって、求められるスキルは違ってきます。例えば上でご紹介したように、月刊誌と書籍では制作スパンも作業内容も異なります。
企画力・文章力・校正力・コミュニケーション力など編集者に共通して必要な能力のほか、インタビューや写真撮影、記事執筆、映像編集などの能力も業務を通じて身につけています。
デザイン会社さんや印刷会社さんなど、外部の業者さんの力をお借りする部分ももちろんありますが、基本的に、別の編集プロダクションに制作の大半を任せるような形の仕事はしていません。編集者が深く関わりながら制作物を仕上げていくのがTKC出版の制作スタイルです。