前職は塾講師です。生徒は小学生~中学生がメインで、主に算数・数学・理科を教えていました。子どもと接するのは好きでしたし、何より人の成長を感じられるのが楽しくて。「先生のおかげでテストの点数上がったよ!」なんて報告を受けたときはすごくうれしくて、やりがいもあったのですが、徐々に自分の中に眠っていた「ものづくり」に対する興味を無視できなくなってしまって……。
きっかけは、入社2年目から塾の広報誌やチラシなどの制作も手掛けるようになったこと。それを機に、「伝えること・つくること」の楽しさに目覚め、制作物を手掛けるたびに「出版社で働きたい」「編集や取材の仕事をやってみたい」との思いがどんどん強くなっていったんですよね。塾講師から編集という、まったくの畑違いではありますが、「1回しかない自分の人生。せっかくなら、チャレンジしてみよう!」と一念発起。それで転職活動をスタートさせました。
ところが、転職しようと思っていざ出版業界を見てみると、一口に「出版社」「編集」と言っても、エンターテインメントや医療、法律など、さまざまな分野に特化している会社があることが分かりました。そうして、結構長い時間をかけていろいろな会社の情報をチェックしているうちに、税務・会計・経営の分野に特化しているTKC出版と出会ったんです。
正直、初めて聞く出版社だったので、最初は「何をしている会社なんだろう?」と(笑)。でも、転職サイトや採用サイトで企業理念や仕事内容を見て、そして面接で先輩方の話を聞く中で、親会社のTKC(会計事務所向けサービス大手)をはじめとしたTKCグループは、すごく社会貢献度の高いサービスを提供しているグループなんだと分かりました。それがすごく良いなと。それから、僕は好奇心が強いほうなので、今まで自分が関わってこなかった分野に興味があったんです。未知との遭遇って、やっぱり面白いじゃないですか。「今までやったことがない。だから面白い。やってみよう!」というのが、TKC出版に入社したシンプルな動機ですね。