社員を知る STAFF

40代男性

第1編集部勤務
2006年入社
前職:業界紙記者

TKC出版を選んだ理由を教えてください。

大学院(修士)修了後は、建設業界の日刊紙記者として働いていました。主に国策や関連団体の取り組みなどを取材して記事を書く――という毎日を送っていたのですが、業界紙記者としてのライティングスキルが高まっていく一方で、「もっと幅広い編集スキルも身につけたい」と思うように。それで雑誌や書籍といった制作物を手掛けられる出版社への転職を考えるようになりました。

そして転職サイトで「税務・会計・経営」を得意分野とするTKC出版が目に留まったとき、「これだ」と。どれも一般的にはお堅い分野ではありますが(笑)、それも僕にとっては魅力的だったんです。もともと僕は小さい頃から、一つのことに深く入り込んで何かを極める、というよりも、いろいろなことに興味があるタイプ。多くのことを知りたいし、経験してみたいという欲求が強いほうなんですよね。その意味では、「税務・会計・経営」はどんな業界・業種にも関係しますから、幅広い知識と経験を得ることができる。自分の性格にもマッチしていると思い、TKC出版への入社を決めました。

現在はどんな仕事を担当していますか?

2006年の入社以来、医療機関向けの月刊誌『医業経営情報』をメインに担当しています。これは、医療界の有識者の方々やフロントランナー、病医院の院長先生へのインタビューをはじめ、最新の医療トピックや医療機関経営に役立つノウハウ・制度改正、人事労務に関する話題などを幅広く掲載しているものです。

医療分野は最新のテクノロジーや研究成果が採用される先端分野の一つですから、毎号、新鮮な驚きとともに編集しています。それに、医師というのは人の命にかかわる専門職ですから、プロフェッショナルとしての意識がとても高い方が多い。その仕事観やプロ意識に編集を通じて触れることで、自分自身にとっても大きな刺激になっています。

現在では『医業経営情報』に加えて中小企業経営者向けの書籍や、税理士向け隔月刊誌・テキスト類の編集にも携わっています。これらは読者層や発刊目的もそれぞれ異なるものですが、幅広い制作物に携わる機会をもらえているのは、ありがたいですね。

ただ、まれに月刊誌・書籍・隔月刊誌の制作が重なり、ちょっとハードになるときもあります(笑)。そんなときは、デザイナーや印刷会社さんに協力を仰いでスケジュールを調整したり、上司にフォローしてもらったりして、極力納期に影響が出ないよう全力を注ぎます! 編集は納期との闘いですから。

そうした闘いを経て、自分が手掛けた制作物が無事発行され、それが書籍の売れ筋ランキングに入るなどして評価が目に見えるかたちで表れると、大きなモチベーションになりますね。

仕事をする上で大切にしていることは?

2つあります。1つは、「何事もポジティブに捉える」ということ。仕事って正直、楽しいことばかりじゃないですよね。一生懸命自分の仕事と向き合っているから、時にはつらいことや大変なこと、理不尽なことに直面する――というものではないでしょうか。だからこそ、「何事もポジティブに捉える」ということが大事だと思っているんです。

法律や倫理に触れることは別として、よっぽどの理由や事情がない限り、通常、会社員であれば振られた仕事に「NO」とは言えません。でも、「また仕事を振られた」という捉え方では、ストレスもたまっていってしまいます。

ですから、「どうせやるなら、妥協せずにとことんやろう!」という心持ちでいるよう心掛ける。そうすると何事も楽しんで乗り越えられますし、校了後の達成感も格別。新しい仕事にチャレンジできる機会を多くもらえるから仕事の幅も広がるし、その分、自分の経験値も上がります。

もう1つは、「意識的に多くの情報を浴びる」こと。例えば、欲しいものがなくても書店や家電量販店、百貨店などに立ち寄って今売れている本や商品、トレンドをチェック。インスタやフェイスブックなどのSNSもよく見ますね。YouTubeはもはや日課です。好きなチャンネルを見ながら寝落ちするのが心地良いんですよね。もちろん、テレビも見ます。お笑い番組は必ずチェックしますし、1クールごとにドラマやアニメの第1話を録画して、退社後や休日に継続視聴するかどうか決めています。なるべく偏見をもたず、浅く広く大量の情報を浴びるようにしているんです。

これは全部、人とのコミュニケーションをよりよいものにするためです。インプットしている情報量やジャンルが多ければ多いほど、取材や会食のときに会話の糸口や共通項を見出すチャンスが高まりますから。情報量が豊富な人とそうでない人とでは、コミュニケーションに差が出ると思うんですよね。

何より、共通の会話で盛り上がることができれば単純に楽しいし、本音を言いやすい関係がつくれる。良い制作物づくりにもつながりますから、まずは人との会話を楽しむことが、編集の仕事のベースになると思っています。

仕事をしていて大変だと感じたことは?

大変というか、悲しかったことはありました。制作物のスケジュールがずれ込んで締切日が重なってしまい、定時(18時)で帰れない日が続いた時のことですが、朝、息子から「パパ、また来てね」と言われて送り出されたんです。

3才になり、コミュニケーションがとりやすくなって息子の成長を喜んでいた半面、息子にとって僕は「家にいない存在」という認識なんだと分かったときは、本当に悲しかったですね……。

このままだと教育上よくないと思い、締切前の繁忙期以外はできるだけ定時で上がるようにしています。仕事はもちろん大事ですが、息子が小さいときは今しかないですから、家庭も大事にしたい。息子との時間をできるだけ多く確保できるよう、「メリハリ」を心掛けています。

ひそかな“野望”を教えてください。

「社会貢献をしたいな」と常々考えています。いつか叶えたい夢としては2つあって、1つは、地元(福島県)に捨て犬の保護施設を作ること。のびのびと犬を走らせることができる広大な土地に、そういった施設を作れたらいいなと考えています。もう1つは、オレンジリボン運動(子どもの虐待防止)を行うようなNPO法人を立ち上げること。大学・大学院で教育学を学んだことと、プライベートで子どもが生まれたことも相まって、子どもの教育や福祉にすごく興味があるんです。

でも、究極の野望は「死ぬまでにやりたいことはできるだけやる!」かな。「人生100年時代」といわれますが、どんなに長生きできたとしても、人生は一度きり。後悔はしたくないですからね。

ある1日の流れ

09:00
出社、部署ミーティング
09:20
メールチェック
09:30
原稿作成
12:00
ランチ(仲間と社内でお弁当)
13:30
打合せ(デザイナーとスケジュールすり合わせ)
13:45
会議準備
14:15
原稿作成
16:30
外出(飯田橋で会議)
17:30
取材へ(都内のクリニックへ)
19:00
取材終了、直帰
退社後は…?
息子と遊んでから、家族で食事。息子が寝たらインプットタイム。本やマンガを読んだりYouTubeをチェック。毎日家事も育児も頑張ってくれる妻には感謝しかありません!
血液型
O型
星座
てんびん座
趣味
息子と遊ぶ、読書、お笑い
最近のプチしあわせ
息子と妻との休日のおでかけ

「ことば」を伝える、社会が変わる。