電子取引とインボイス制度に段取りよく準備を進めていただくためのシリーズ第2弾の冊子です。
本冊子はインボイス、特に自社発行請求書の対応について準備の仕方を解説しています。
他社から送られてくるインボイスの様式は、令和5年に向けて、取引先の決定を待って判明してくると予想されます。その受取インボイスへの対応を検討する時間を残すためにも、まず着手すべきは自社が発行する請求書等のインボイス対応の部分となります。
目の前にある区分記載請求書をどう変更するのか、いつまでに誰がどのように対応するのか等の検討を進めていただき、自社の請求書等の対応を遅くとも令和4年中に完了させておけるよう本ワークブックをご活用ください。
監 修 TKC全国会システム委員会
編 著 株式会社TKC
規 格 A4判 31頁
発行日 2022年4月25日
本冊子は当社直販商品です。申込単位:5冊から注文を承ります。
〔目 次〕
1.自社発行請求書のインボイス対応
[1]自社発行書類の確認
(1)受け取る請求書よりも発行する請求書から考えましょう。
(2)得意先との取引で発行している書類は何ですか?
ワーク1-1 自社の商流と受け渡ししている書類を図にして整理してみましょう。
(3)請求書等の様式を確認してみましょう。
ワーク1-2 自社発行の請求書等が要件を満たしているか、現状をチェックしましょう。
[2]請求書上の消費税計算方法の確認
(1)取引金額等の表示方法を税込みと税抜きのどちらにするか検討しましょう。
(2)明細行も税込みと税抜きどちらにするか決めましょう。
(3)消費税額の端数処理は1つのインボイスにつき税率ごとに1回です。
(4)納品書と請求書のどちらをインボイスにするか決めましょう。
ワーク2-1 原則として何をインボイスとするか決めましょう。
ワーク2-2 インボイスとする書類の消費税の計算方法をどのように変更するか考えましょう。
ワーク2-3 インボイスとする書類をどのように修正するか一つずつ書き込んでみましょう。
ワーク2-4 インボイスとする書類を取引先ごとに整理しましょう。
[3]利用しているシステムのインボイス対応状況の確認
(1)インボイスを作成するシステムは何ですか?
(2)対応スケジュールを決定しましょう。
(3)FXクラウドシリーズはインボイス制度に対応します。
ワーク3 書類ごとに期限までに対応可能かどうか、実際にスケジュールを引いてみましょう。
[4]レジのインボイス対応(小売業等の場合)
(1)レジは簡易インボイスで対応できます。
(2)レジのメーカーに対応状況を確認しましょう。
(3)クラウドPOSレジも選択肢の一つです。
ワーク4 レジメーカーにインボイス対応スケジュールを確認しましょう。
[5]登録番号の確認方法
(1)適格請求書発行事業者への登録を済ませましょう。
(2)適格請求書発行事業者になっているか確認してみましょう。
(3)仕入先の番号を確認しましょう。
ワーク5-1 自社が適格請求書発行事業者になっているか確認してみましょう。
ワーク5-2 仕入先が適格請求書発行事業者になっているか確認してみましょう。
2.免税事業者の取扱い
[1]自社が免税事業者の場合の注意点
(1)免税事業者はそのままでは適格請求書発行事業者になれません。
(2)1年以内(令和5年3月まで)に課税事業者になるかどうか判断しましょう。
(3)簡易課税制度の適用も検討しましょう。
ワーク6 課税事業者になった際の課題を洗い出してみましょう。
[2]免税事業者等からの仕入れの取扱い
(1)課税事業者側では免税事業者等からの仕入れについて税額控除ができなくなります。
(2)免税事業者等から受け取った請求書等からの仕訳を見てみましょう。
(3)取引先を入力できるシステムを利用しましょう。
ワーク7 現在利用中の会計ソフトに取引先名の入力欄があるか確認してみましょう。
3.取引先別管理のすすめ
[1]インボイス対応は取引先別管理から
(1)売掛金を取引先別に管理しましょう。
(2)買掛金を取引先別に管理しましょう。
(3)期首からの設定がお勧めです。
ワーク8-1 主要な得意先を一覧にしましょう。
ワーク8-2 主要な仕入先を一覧にしましょう。
[2]銀行信販データ受信機能による経理省力化
(1)インターネットバンキングとの連携で仕訳をかんたんに計上できます。
(2)売掛金の消込処理を省力化しましょう。
ワーク9-1 預金口座の情報を整理しましょう。
ワーク9-2 インターネットバンキングの設定情報を確認しましょう。
[3]得意先順位月報の活用
(1)売掛金の得意先別管理も行えばこんなに便利になります。